繁忙期のお悩み解消！ 倉庫のスポット利用徹底ガイド～選び方＆費用相場も～ | 株式会社関根エンタープライズ

中小企業の皆さま、毎年訪れる繁忙期の物流対策に頭を抱えてはいませんか？　

「突然の大量受注で、社内倉庫がパンク寸前だ…」「季節商品の入れ替えで、一時的に保管スペースが足りない…」「急な出荷増で、人手が足りず現場が回らない…」

こうした課題は、成長を続ける中小企業にとって共通の悩みです。しかし、これらの課題を解決するために長期契約の倉庫を借りたり、自社で設備投資を行ったりするのは安易にできることではありません。固定費が増大し、かえって経営を圧迫するリスクもあります。そこで多くの企業が注目するのが、必要な時だけ必要な分だけ利用できる「倉庫のスポット利用」です。

そこで今回は、中小企業が繁忙期の物流課題を乗り越えるための切り札である「倉庫のスポット利用」について解説します。倉庫をスポット利用するメリットから具体的な活用事例、そして依頼する際の費用相場や注意点までを詳しく紹介します。この記事を最後までお読みいただくことで、コストを抑えつつ物流の柔軟性を劇的に高める方法を知り、次の繁忙期をスムーズに乗り切るための具体的な一歩を踏み出すことができるでしょう。

倉庫の「スポット利用」とは？

倉庫のスポット利用とは、文字通り「スポット（一時的、部分的）」で倉庫のスペースや、それに付随する物流サービスを利用することです。一般的な倉庫の賃貸契約は数年単位の長期契約で広い面積を借り上げる「坪貸し」であるのに対し、スポット利用は短期（数週間〜数ヶ月）の契約が主で、小ロットから必要なスペースだけを借りられるのが魅力です。

＜通常の賃貸契約との違い＞

項目	倉庫のスポット利用	通常の倉庫賃貸契約（長期）
契約期間	短期（数週間～数ヵ月）	長期（数年単位）
利用スペース	柔軟（パレット単位、棚単位など小ロット可）	大面積（坪単位、フロア単位）
初期費用	低い（保証金、敷金が不要な場合が多い）	高い（保証金、仲介手数料など）
コスト構造	変動費（使った分だけ支払う）	固定費（スペースを借り切る）

このように、スポット利用は「必要な時だけ」「必要な分だけ」を利用できるため、変動の大きい繁忙期の物流課題を抱える中小企業にとって最適なソリューションと言えるでしょう。

 

倉庫スポット利用のメリット

倉庫のスポット利用は、ただ一時的なスペースを確保するだけでなく、中小企業の経営全体に大きなメリットをもたらします。

（1）コスト効率の良さ（固定費の削減）

最大のメリットは、コスト効率の高さです。長期契約のように「使わないスペースの賃料」を払い続ける必要がなく、在庫が増加する繁忙期だけ利用することで閑散期にはコストをゼロに抑えられます。倉庫費用が固定費から変動費に切り替わることで、在庫変動に合わせた柔軟なコスト管理が可能になり、財務的な健全性を高めることができます。

（2）柔軟性と即応性（急なオーダーに対応可能）

急な変更に柔軟に対応できるかどうかも重要です。ビジネスチャンスは突然訪れるものです。大口の受注や急なプロモーションに対応するためには、物流の即応性が欠かせません。手続きがシンプルなスポット利用は、短期間ですぐに利用開始できるのが魅力です。また、繁忙期の予測を上回る受注や仕入れロットの急な変更があった際にもすぐに追加の保管スペースを確保できます。これにより、リードタイムの遅延を防ぎ、顧客満足度を維持することができます。

（3）務効率化と人手不足の解消

スポット利用では、単なる保管だけでなく、入出庫作業やピッキング、梱包といった物流代行サービスも同時に依頼できるのが一般的です。これにより、繁忙期に自社の社員が慣れない倉庫作業に追われることなく、営業や企画などのコア業務に集中できるようになります。根本的に人手不足を解消することで、残業代などのコスト増も防ぐことができます。

具体的な活用事例

具体的にどのようなケースで倉庫のスポット利用が活用できるのか、実際の活用事例を紹介します。

季節性・イベント性の高い商材の保管

アパレルや飲料、お中元・お歳暮などのギフト商品、クリスマス用品や販促グッズなど、特定の時期に一気に在庫が集中する商材の保管に最適です。自社倉庫を圧迫することなく、効率的に在庫をさばくことができます。

EC・ネットショップの「一時在庫」や「返品在庫」

ネットショップの急なキャンペーンやセール期間中の在庫（一時的な在庫積み増し）や、返品・交換によって発生した検品待ちの在庫など、予測が難しい小ロットの在庫を一時的に預ける際にも非常に便利です。

システム導入・移転に伴う一時保管

社内の倉庫システム導入、または事務所や工場の移転に伴い、一時的に既存の在庫を移動させなければならない期間（数週間〜数ヶ月）の「仮置き場」としても活用できます。

輸入・仕入れロットの調整

為替や価格の変動により仕入れロットを増やしたいが、既存の倉庫に空きがないといった場合に、スポットで一時保管し、必要に応じて自社倉庫へ移送するといった活用事例もあります。

失敗しない業者選びのポイント

倉庫スポット利用の魅力がわかったところで、業者を比較する際にチェックするべきポイントについて解説します。できる業者を選ぶには、安さだけでなく、サービス品質や柔軟性を見極めることが重要です。

（1）対応の柔軟性（小ロット・短期対応の可否）

中小企業がスポット利用をする際に、最も重要なのが「柔軟性」です。パレット単位や個建て（商品の数単位）など小ロットでの受け入れが可能か、また「数週間だけ」といった短期の利用に対応しているかを確認しましょう。繁忙期を考慮して、契約後も急なスペースの増減などに臨機応変に対応してもらえるかどうかも重要です。

（2）セキュリティ・保管品質

預ける商品が安全に、品質を保って保管されるかどうかも重要です。 監視カメラや入退室管理などのセキュリティ、火災対策などの安全管理体制のチェックは欠かせません。特に食品や精密機器など温度管理が必要な場合は、商品に対応できる設備があるかどうか事前にしっかり確認しましょう。

（3）付帯サービス（物流代行の有無）

繁忙期の物流課題は、スペース不足だけでなく「人手不足」による作業遅延も大きいもの。物流代行など付帯サービスの利用を考えている場合は、ピッキングや梱包、発送手配など、どの範囲まで業務を代行してくれるのかを明確にし、自社の負担をどこまで減らせるかを見極めましょう。

（4）立地・アクセス

倉庫の立地も輸送コストとリードタイムに直結します。主要な高速道路のICに近いか、納品先から近いかなど、最適なサプライチェーンを構築できるかを考慮して選びましょう。

倉庫スポット利用の料金体系と費用相場

スポット利用の料金体系は、主に以下の3つの要素で構成され、業者や地域、サービスの範囲によって大きく変動します。

スポット利用の主な料金体系

預けたいものの量や期間に応じて、最適なプランを選択することが大切です。

料金体系	特徴	適しているケース
スペース課金（坪/パレット建て）	利用した「面積」や「パレット数」に応じて発生する料金。	在庫量が安定しており、短期の保管がメインの場合。
作業課金（従量課金）	入庫・出庫・ピッキング・梱包などの「作業量」に応じて発生する料金。	物流代行サービスをメインで利用する場合や、入出庫の頻度が高い場合。
オプション費用	温湿度管理、流通加工（ラベル貼りなど）、システム利用料など。	特殊な保管条件や加工が必要な場合。

 

費用相場の目安

スポット利用は条件によって変動が大きいため一概には言えませんが、一般的な料金相場は以下のようになります。

• パレット保管料: 1パレットあたり 500円〜1,000円/日（または 月額 5,000円〜10,000円/月）
• 入出庫料: 1パレットあたり 1,000円〜3,000円/回
  

【費用を抑えるポイント】
倉庫会社に見積もりを依頼する際は、商品のサイズや保管期間、入出庫頻度をできる限り具体的に伝えましょう。これにより、最適な料金体系（スペース課金か作業課金か）を提案してもらうことができ、無駄なコストを抑えられます。

関根エンタープライズならあらゆるニーズに対応可能！

関根エンタープライズは、長年にわたり培ってきたノウハウと柔軟な対応力で、御社のニーズに合わせた最適なご提案が可能です。突然の「困った！」にも柔軟に対応できるので、とくに中小企業から支持されています。

小ロット・短期利用への徹底した柔軟性

当社はBtoBの大口取引だけでなく、ネットショップオーナー様の小ロット保管や、ご家庭の季節用品の一時保管といったBtoCサービスも展開しています。とくに段ボール1箱（500円/月）からのお預入れが可能な「ミニロジ」は、お試し感覚で気軽にご利用頂けるとあって大変人気です。

「急な」「小ロット」「短期間」のニーズに対する対応力が非常に高く、繁忙期の予測しづらい在庫変動にも柔軟に対応できる体制を整えています。

チャーター輸送と倉庫の強力連携

当社のコア事業であるチャーター輸送（貸切便）と倉庫部門が密接に連携しているのも、当社が多くのお客様から選ばれている理由です。これにより、倉庫で保管・加工された商品を、お客様の指定時間に専属のトラックで迅速かつ確実に配送することが可能です。全国に対応した「混載便」を利用することで、繁忙期でも「輸配送の手配待ち」による遅延を極限まで減らします。

安心の保管品質と作業ノウハウ

お客様の大切な商品をお預かりする上で、徹底したセキュリティ管理と、丁寧で正確な入出庫・ピッキング作業をお約束します。お客様の「もう一つの物流部門」として、各社に寄り添った高品質なサービスを提供します。

すぐできる！　倉庫スポット利用開始までのステップ

倉庫スポット利用は、以下のシンプルなステップで開始できます。

1. お問い合わせ（まずはご相談ください）:
　お電話、またはお問い合わせフォームからお預けになりたい商品の種類、おおよその数量（パレット数）、保管を希望する期間などをご連絡ください。「繁忙期対策で困っている」といった抽象的なご相談でも構いません。

2. ヒアリング・お見積もり:
　貴社の課題や物流ニーズを詳細にヒアリングさせていただき、最適な保管方法と作業内容をご提案します。その内容に基づき、正確なお見積もりを提示いたします.

3. ご契約・利用開始:
　ご提案内容にご納得いただければ、ご契約となります。繁忙期に合わせて、迅速に受入体制を整え、お預かりを開始します。

 

本記事では、中小企業が繁忙期の物流課題を解決する「倉庫のスポット利用」について、そのメリットや具体的な活用シーン、費用相場などを詳しく解説しました。

倉庫のスポット利用は、「固定費を抑え、必要な時にプロの力を借りる」という合理的で賢い経営戦略です。次なる繁忙期を不安なく迎えるためにも、今こそ貴社の物流体制を見直し、柔軟でコスト効率の高いスポット利用の導入を検討しませんか？　関根エンタープライズは、中小企業様の成長と物流の安定を力強くサポートします。まずはお気軽にご相談ください。