【料金シミュレーション】自社出荷vs物流代行~利益率が逆転する出荷件数ボーダーライン~

| 2026.01.27

「注文が増えるのは嬉しいけれど、発送作業に追われて休む暇がない……」「送料や資材代がじわじわ上がり、気づけばほとんど利益が残っていない……」ECサイトやネットショップを運営している方の中には、このようなお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。2026年4月からは改正物流効率化法(いわゆる「2026年問題」)が本格施行され、物流を取り巻く環境はさらに厳しさを増します。

本記事では、自社出荷と物流代行のコスト構造を比較し、どのタイミングで外注に切り替えるのが「経営判断として正解」なのか、具体的な数値シミュレーションを交えて解説します。

 

なぜ「自社出荷」が利益を圧迫し始めるのか

自社出荷vs物流代行 関根エンタープライズ

事業立ち上げ当初、多くのオーナー様は「自分で発送すれば人件費はタダ」と考えます。しかし出荷件数が増えるにつれ、この考え方は「利益を削る罠」へと変わります。

「見えないコスト」の正体

自社出荷には、送料や梱包資材といった「見えるコスト」以外に、「見えないコスト」が隠れています。

  • 作業者の時給: 発送作業に充てている時間は、本来なら「商品開発」や「集客」といった、売上を最大化させるための時間です。
  • 保管スペースの家賃: 自宅やオフィスが在庫で埋め尽くされると生活の質や業務効率が低下します

さらに、ここに追い打ちをかけるのが、物流業界の劇的な変化です。

2026年問題がもたらす「物流コストの底上げ」

前回の記事でも触れた通り、2026年4月からは「特定事業者(荷主)」に対して、物流改善の計画作成や責任者の選任が義務化されます。これにより、運送会社側は「荷待ち時間の削減」や「荷役作業の別料金化」をより厳格に求めるようになります。

個人事業主であっても例外ではありません。運送会社からの値上げ要請や、小口出荷の拒否といったリスクが高まる中、自社ですべてを完結させるコストはかつてないほど高騰しています。そこで現在注目が高まっているのが「物流代行」です。

自社出荷 VS 物流代行:コスト構造を徹底比較

外注を検討する前に、まずは両者の費用内訳を整理しましょう。

自社出荷のコスト内訳

送料 一般料金、または個別の小口契約運賃
梱包資材 ダンボール、テープ、緩衝材、納品書印刷代
作業人件費 ピッキング、梱包、送り状発行、集荷対応にかかる時間×時給
管理費 在庫管理ミスによる誤送対応、スペースの維持費

 

物流代行のコスト内訳

保管料 棚1枚、またはパレット1枚単位の月額料金
荷役料 発送1件(1ピッキング)あたりの固定手数料
送料 物流会社が契約している「大口割引運賃」
システム利用料 在庫管理システム等の月額費用

 

ポイントとなるのは、「送料」の差です。物流代行会社は年間数十万〜数百万件の荷物を扱うため、個人のオーナー様が契約するよりも遥かに安い送料で発送できるのが一般的です

【検証】利益率が逆転するボーダーライン利益率が逆転するボーダーライン 関根エンタープライズ

ここでは、物流を外注すべきか、自社でまかなうべきかを判断するポイントについて解説します。実際に「自社出荷(内製)」と「物流代行(外注)」それぞれのコスト構造を比較し、どのタイミングで利益率が逆転するのか、具体的なシミュレーションを見てみましょう。

※注意点 以下の算出に使用する単価(人件費・保管料・配送料など)は、あくまで業界平均に基づいた一例です。実際の商材の大きさ、作業の複雑性、出荷頻度によって変動するため、自社の数値に置き換えてシミュレーションしてみてください。

 

<比較の前提条件>
今回のシミュレーションでは、以下の標準的なケースを想定します。

商材: 60サイズ程度の雑貨

自社出荷: 配送料 950円(一般契約)、資材 80円、作業時間 15分/件(時給1,200円換算で300円)

物流代行:配送料 650円(大口契約)、資材 40円、作業代 250円、固定費(システム・保管)30,000円〜

 

【月間出荷 50件の場合】自社出荷に分があるフェーズ

自社出荷(内製) 物流代行(外注)
変動費(配送・資材・作業) 66,500円(1,330/件) 47,000円(940円/件)
合計コスト 66,500円 77,000円
1件あたりのコスト 1,330円 1,540円

 

この段階では、まだ物流代行の「固定費」が重くのしかかります。 自社出荷の方が安く、副業やスモールスタートなら「自社対応」で十分な段階です。

とはいえ、当社が提供する「ミニロジ」のように固定費がかからない従量課金制のサービスもあります。ミニロジの場合、段ボール1箱(500円~)から預けられるので小ロットの在庫を抱える事業者様にもおすすめです。

【月間出荷 250件】利益率が逆転するボーダーライン

自社出荷(内製) 物流代行(外注)
変動費(配送・資材・作業) 332,500円(1,330円/件) 235,000円(940円/件)
固定費(システム・保管・賃料) 0円 32,000円
合計コスト 332,500円 267,000円
1件あたりのコスト 1,330円 1,068円

 

このあたりから利益率の逆転が始まります。出荷件数が増えることで「基本料・システム料」の負担が薄まるので、物流代行を利用した場合の1件あたりのコストは260円以上改善されます。また、注目すべきは「時間」です。月250件の発送は、1件15分計算で月間62.5時間を費やします。これは営業日ベースで毎日3時間弱。マーケティングや商品開発に当てるべき時間が、梱包作業に消えている「機会損失」が最大化するフェーズです

【月間出荷 500件以上】物流を「仕組み化」しないと損失が出る

自社出荷(内製) 物流代行(外注)
変動費(配送・資材・作業) 665,000円(1,330円/件) 470,000円(940円/件)
固定費(システム・保管・賃料) 15,000円(保管棚増設等) 35,000円(保管料増)
合計コスト 680,000円 505,000円
1件あたりのコスト 1,360円 1,010円

 

ここまでくると、 利益額が月間で約17万円も変わります。自社で行う場合、もはや一人では対応できず、パートの採用や専用スペースの確保が必要になり、固定費が急増します。物流代行を利用することで、固定費を変動費化し、売上の増減に柔軟に対応できる強い財務体質が作れます。

 

【物流代行】コスト以外の3つのメリット

【物流代行】メリット 関根エンタープライズ

物流代行を利用するメリットは、コストだけに留まりません。たとえコストがトントンであっても、物流業務を外注することで副次的な効果を多数得ることができるでしょう。

物流波動への対応力

セール時やクリスマス、母の日などの繁忙期は、出荷数が通常の3倍や5倍に跳ね上がるケースもあります。自社出荷では発送が間に合わず、レビューの悪化やリピーターを失うリスクがありますが、物流代行なら急な波動にもプロの体制で対応可能です。

配送品質の向上とブランディング

プロによる丁寧な梱包や、2026年問題で懸念される「リードタイムの遅延」を最小限に抑える効率的な配送ルートの確保は、顧客満足度に直結します。これは長期的なリピート利益に貢献します。

「攻めの時間」の創出

発送作業から解放された月50〜100時間は、新商品の買い付け、SNSでの宣伝、顧客対応などに充てられます。この「時間の再投資」が、翌月の売上を120%、150%と引き上げる原動力になるでしょう。

このほかにも、物流代行の内容やメリット・デメリットについてまとめて解説した記事もあるので、あわせてチェックしてください。

▶【EC事業者必見】物流代行サービスとは? 内容&メリットデメリットを紹介

 

物流に関するお悩みは関根エンタープライズにお任せください

今回の記事では、自社出荷と物流代行のコスト比較や、2026年問題がもたらすリスクについて解説してきました。物流の最適化は、単なるコスト削減ではなく、事業を成長させるための「投資」です。しかし、いざ外注を検討しても「自社の規模で対応してくれるのか」「細かい要望を聞いてもらえるのか」と不安を感じる方も多いでしょう。

埼玉県を拠点に長年物流業界を牽引してきた関根エンタープライズは、その不安を解消する「現場力」と「提案力」を持っています。
私たちの最大の強みは、会社の規模や荷物の量に縛られない「柔軟な対応力」です。

法人(BtoB)のお客様へは、 複雑な流通加工や配送ルートの最適化による大幅なコストダウンをサポート。経営戦略の一部として、攻めの物流をご提案します。また、個人・ネットショップオーナー(BtoC)のお客様へは、「1坪・1箱から」の小ロット保管や、キャンプ用品・シーズンオフの洋服など、ご自宅のスペース問題を解決する一時預かりにも対応しています

「うちの規模で外注して元が取れるの?」「今の発送コスト、実は高すぎるのでは?」と思われた方は、ぜひ一度「無料コスト診断・見積もり」からご相談ください。貴社のデータをもとに、利益率が逆転する具体的なボーダーラインを算出いたします。

関根エンタープライズは、お客様の荷物だけでなく、その先にある「ビジネスの成功」と「心豊かな暮らし」を共に支えるパートナーでありたいと願っています。物流に関する疑問や、現在のコストに対する不安がございましたら、まずはお気軽にお問い合わせください。

 

 


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