【EC事業者必見】物流代行サービスとは? 内容&メリットデメリットを紹介 | 関根エンタープライズグループ
2025.05.29
近年、EC市場の拡大により物流業務の効率化やコスト削減への関心が高まっています。ECサイトでの売上拡大にともない、商品発送や在庫管理等の業務負担や人件費に課題を抱えている企業も多いのではないでしょうか。その課題を解決するのに役立つのが「物流代行サービス」の活用です。この記事では、物流代行サービスの内容や導入のメリット・デメリットについて詳しく紹介します。売上拡大のため物流管理やアウトソーシングを検討しているEC事業者様に役立つ情報が満載なので、ぜひ参考にしてください。
目次
EC事業者向けの物流代行サービスとは?
物流代行サービスとは、オンラインショップ(ECサイト)の運営者が商品の保管や梱包、発送などの物流業務を外部の専門業者に委託するサービスです。EC事業の成長とともに発送業務や在庫管理、保管スペースの確保といった課題に直面する企業は増加していて、この課題を解決するための手段として「物流代行サービス」の需要も増え続けています。商品の入荷から検品、保管、ピッキング、梱包、発送、在庫管理まで一括してアウトソーシングすることで、コスト削減や事業拡大の可能性を大きく広げることができます。
主なサービス内容
物流代行サービスの内容は業者によって異なりますが、一般的には以下のような業務が含まれます。
商品の受入・検品
ECサイトで販売する商品が倉庫に納品された際、トラックからの荷下ろしや配送業者からの受け取り作業を行います。商品の種類や数量などが記載された納品書と実際に納品された商品を照合して、数量の不足がないかなどを確認。必要に応じて商品の型番やJANコードなどを読み取ってシステム上の情報と一致するかを確認したり、アパレル商品であればサイズや色、付属品なども確認することがあります。商品の状態を目視で確認し、傷や汚れ、不良品がないかどうかをチェックする検品作業も行います。
商品の保管
検品が完了した商品を倉庫内の所定の保管場所(棚、ラックなど)に格納します。商品の種類や特性、出庫頻度などを考慮して、効率的なピッキングができるように配置。温度管理が必要な商品は専用の場所に保管するなど、それぞれの商品に合わせて適切な環境で保管・管理します。
在庫管理
入荷した商品の情報(種類、数量、保管場所など)を在庫管理システムに登録、または更新します。入庫・出庫の管理、棚卸し、在庫数の調整などを行い、現在の在庫数や出庫予定をリアルタイムで把握。ECサイトのシステムと連携して、顧客が常に在庫状況を確認できるようにしている会社も多いです。
ピッキング
注文が入った商品を倉庫内の保管場所から正確かつ効率的に取り出す一連のプロセス。顧客へのスムーズな商品配送を実現するためには、迅速かつ正確なピッキングが欠かせません。そのためピッキングは、EC事業の顧客満足度と運営効率に直接影響するきわめて重要な業務です。
流通加工
必要に応じて値札付けやラベル貼り、セット組みなどの加工作業を行います。アパレル商品であれば値札のほかブランドタグやサイズタグなどを取り付けたり、化粧品のトライアルセットやプロモーション用のサンプルセットを作ったり、家具の一部組み立てなどを行う場合もあります。
梱包
商品のサイズや形状、壊れやすさなどを考慮し、適切な資材(段ボール、封筒、エアキャップ、クッション材、テープなど)を用意して丁寧に梱包します。必要に応じて納品書や請求書、お礼状、販促物なども同梱します。また、ギフトラッピングなどに対応している業者もあります。
発送
梱包された商品を顧客に発送します。配送業者などを利用するケースもあります。配送スピードや料金体系、追跡システムの有無など業者によって差が出る部分なので、自社のニーズに合った配送方法に対応しているかは必ず確認しましょう。
顧客対応
返品・交換の受付や問い合わせ対応などの顧客対応を代行する場合があります。電話やメールなどで受け付けた注文内容の確認や変更、キャンセル処理、請求書発行業務などを代行する場合もあります。顧客とのやり取りは企業の信頼性やブランドイメージに直結する部分なので、物流代行業者に顧客対応を委託する場合はどのような範囲の顧客対応をどのように行ってもらえるのかしっかり確認しておくことが大切です。
物流代行サービスを導入するメリット
物流代行サービスを導入することは、EC事業者にとって多くの恩恵をもたらします。日々の煩雑な業務から解放されることでより戦略的な活動に集中できるようになるので、事業拡大の可能性を大きく広げることができるはずです。具体的にどのようなメリットがあるのか、一つずつ見ていきましょう。
業務効率化
商品の保管、梱包、発送といった物流業務は、時間と労力を大きく費やします。これらの業務を効率的なシステムとノウハウを持つプロに委託することで、迅速かつ正確な出荷が可能になります。在庫管理システムを利用することで在庫の可視化が進み、過剰在庫や欠品を防ぐこともできます。
コア業務への集中
物流業務をアウトソーシングすることでEC事業者は煩雑な物流業務から解放され、商品企画や販売戦略、顧客対応といったコア業務に集中できます。市場分析や競合調査等に時間を割けるようになるので、より効果的なビジネス戦略を練ることができます。
コスト削減
自社で倉庫や配送を持つ必要がなくなるので倉庫費用のほか、物流業務に携わる人件費や梱包資材費、設備維持費などを大きく削減することができます。物量に応じて費用が変動するサービスを利用することで、閑散期のコストを抑え経営状況に応じたコスト管理が可能になるのも大きなメリットです。また、多くの物流代行業者は複数の配送業者と提携していて商品のサイズや配送エリアに応じて最適な配送方法を選択できるため、配送コストを抑えることができまするのも魅力です。
顧客満足度の向上
専門スタッフによる丁寧な検品、梱包、発送により誤出荷や配送トラブルを減らし、顧客満足度の向上に繋げることができます。
配送範囲の拡大
全国各地や海外への配送ネットワークを持つ業者を利用することで、配送範囲を拡大することもできます。
柔軟な対応
繁忙期やセール時など一時的に物量が増加した場合にも、物流代行業者は柔軟に対応することができます。自社で人員増強や倉庫スペースの確保といった煩雑な準備が不要なので、事業規模の拡大にもスムーズに対応しやすいのが魅力です。
物流代行サービスのデメリット
多くのメリットがある一方で、物流代行サービスの導入にはいくつかの注意すべき点、つまりデメリットも存在します。これらのデメリットを理解しておくことで導入後のギャップを減らし、より適切なサービス選択と運用が可能となります。
柔軟性の低下
急な仕様変更やイレギュラーな対応が必要になった際に、外部の業者との連携となるため情報伝達に時間がかかったり認識のずれによるミスが発生したりする可能性があります。また、契約内容や業者の体制によっては制約を受ける場合もあります。
セキュリティ上のリスク
商品情報や顧客情報といった機密情報を外部の業者と共有する必要があるため、情報漏洩のリスクが伴います。信頼できる業者を選ぶことが重要です。
ノウハウの蓄積不足
物流業務を外部に委託してしまうため、自社に物流に関する知識や経験が蓄積されにくくなります。将来的に内製化を検討する際には、ノウハウ不足が課題となる可能性もあります。
自社ブランドイメージへの影響
梱包や配送品質が代行業者のレベルに左右されるため、自社のブランドイメージに影響を与える可能性があります。
このようにサービスの質や相性によっては、物流代行サービス導入によるデメリットも存在します。とはいえ、自社のニーズに合った信頼できるパートナーを選ぶことができれば、物流代行サービスは企業の成長を大きく後押しする強力な武器となり得ます。
適切なサービスの選び方やポイントを解説しつつ、おすすめ事業者や費用相場にも触れるので、積極的に比較検討し自社に合った物流パートナーを選定しましょう。会社ごとに特徴や強みが異なるため、見積りや相談を積極的に活用して最適な委託パートナーを見極めましょう。
物流代行サービスの費用相場や業者選びのポイントについて解説した記事もあるので、ぜひあわせてチェックしてください。
▶物流代行の費用相場&失敗しない業者選びのポイントをプロが徹底解説
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