ユニック車で作業する時の基本的な流れと注意点 | 関根エンタープライズグループ
2021.12.08
建設現場や土木作業の現場などさまざまなシーンで需要の高いユニック車。
運転や操作を行うには、免許や資格が必要ですが、操作を間違えると事故に繋がる危険も。
重い荷物をクレーンで吊り上げ、運搬する作業は常に慎重に行わわなければなりません。
今回は、ユニック車の作業における基本的な流れや注意したいポイントをご紹介します。
ユニック車の作業前の確認
ユニック車を安全に操作するために、作業をする前は必ずユニック車の点検が必要です。
関根エンタープライズでも、そのチェックは欠かせません。
ここでは、ユニック車の作業前に確認すべきことをご紹介します。
初心者の方やこれから運転をする予定のある方はぜひ参考にしてみてください。
【確認するポイント】
- ブーム全体の状態に異常はないか?
- アウトリガの作動はよいか?
- ジブ及び支持機構は異常ないか?
- つり具に異常はないか?
- ワイヤロープに摩耗、損傷等異常はないか?
- 作動油のもれはないか?
- P.T.O.に異常はないか?
- フックのワイヤー外れ止めはよいか?
- ブーム角度計、荷重表示板の取付状態はよいか?
- 各部ボルトナットのゆるみはないか?
- 制限荷重の表示はあるか?
- 油圧計の指示は適正か?
- 巻過防止装置、警報装置の作動はよいか?
- 過負荷装置の作動はよいか?
こうして羅列すると、確認事項がたくさんあるように感じますが、事故を回避するためにも日々の確認はとても大事な作業です。
もし見た目だけで正確な情報が判断できい場合は、現場監督者や部署責任者に確認を取ってください。
また部品に破損や亀裂などが無いかも厳しくチェックし、少しでも異変を感じた時は、いち早く交換や修理を申し出ましょう。
ユニック車の作業の流れ
ユニック車の作業前に必要な確認をご紹介しましたが、次はユニック車を作業する際の基本的な流れをご紹介します。
ユニック車の作業の流れ(1):荷物の重量と重心を確認する
荷物を吊り上げる際は、その荷物の重量や重心を確認しておく必要があります。
現場監督者や部署責任者にきちんと確認し、見た目だけの自己判断は避けましょう。
荷物を高く吊り上げると重心が高くなり不安定になりやすいため、慎重に作業を行っていきます。
ユニック車の作業の流れ(2):荷重表をチェックする
作業を行う時は、クレーン本体に張り付いている空車時定格総荷重に基づいて作業すること。
ブームの長さや操作半径、吊り上げ荷重限界を把握し、作業領域に応じた荷重で作業しましょう。
ユニック車の作業の流れ(3):吊り具の選定と点検をする
荷物の荷重に耐えられる吊具の選定し、きちんと点検を行いましょう。
あわせてワイヤー損傷の有無の確認も忘れずに。
ユニック車の作業の流れ(4):アウトリガーを張り出す
アウトリガーとは、作業をする場合に転倒を防ぐために車体を支える脚のこと。
不安定にならないよう、事前に地盤を養生しておくことも必要です。
周りに人がいないか注意しながら、アウトリガーは左右ともに最大にしっかりと張り出して使用しましょう。
ユニック車の作業の流れ(5):玉掛け・フックを点検する
玉掛けの作業では重量・重心を勘案して、吊り具の掛け位置を正確に割り出します。
荷物がしっかりとフックに引っかかっているか、正しく吊り上げられるかを確認しながら慎重に作業をしましょう。
ユニック車の作業の流れ(6):荷重吊り角度をチェック
吊り荷の質量が同じでもつり角度が大きくなると、ワイヤーロープにかかる張力が大きくなってしまいます。
いきなり荷物を高く上げることは避け、出来る限り吊り角度を小さくして安定感のある吊り作業をしてください。
ユニック車の作業の流れ(7):地切りはゆっくり慎重に行う
地切とは地上に置かれた荷を吊り上げて地上などから離すこと。
この時、一気にクレーンに負荷がかかるので、吊り上げ後も荷物の安定性や状態、傾きを確認しながらゆっくりと慎重に作業を行っていきます。
荷物を吊り上げる前は、周囲に人がいないかなどの確認も忘れないようにしてください。
ユニック車の作業の流れ(8):荷重計は常にチェックする
クレーン部分のブームを最大まで伸ばすと、過荷重となり車体の転倒につながることも。
操作している間も荷重計は常に意識して確認しましょう。
ユニック車の作業の流れ(9):アウトリガーを格納する
作業を終えたら、アウトリガーを格納させます。
この時も周囲に人がいないか確認し、アウトリガーとブームは確実に格納させてください。
全国で総合物流サービスを提供する関根エンタープライズグループ
関根エンタープライズグループは、各サービスに専門特化した6社の会社で構成され、幹線輸送をはじめ、ユニック輸送・共同配送など、あらゆる輸送形態に対応する総合物流会社です。
埼玉と大阪に物流倉庫を有しているほか、全国各地に拠点を保有。
お客様満足度日本一を目指し、お客様のニーズにお応えできるサービスを提供しています。
配送だけでなく倉庫での保管や各現場での実作業など、お困りごとがありましたら、まずはお気軽にご連絡ください。