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適正在庫の計算方法が知りたい! 適正在庫を維持するポイントも解説 | 関根エンタープライズグループ

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2022.11.30

適正在庫の計算方法が知りたい! 適性在庫を維持するポイントも解説

在庫管理において、適正在庫を保つことは企業の経営に大きく関わる重要な要素です。

在庫の欠品が発生したり、多く持ちすぎたりすることでビジネスチャンスの損失にもなりかねません。

今回の記事では、そんな適正在庫についてその意味や計算方法を紹介したいと思います。また、適正在庫を保つためのポイントも一緒に解説。

在庫の管理についての課題を抱える担当者は、適正在庫の考え方や計算方法を少しでも理解することで、悩みが解決されるかもしれません。ぜひこれらの記事を、参考にしてみてください。

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適正在庫の意味や目的とは

適正在庫の意味や目的とは

適正在庫とは、商品や製品が欠品や過剰な在庫にならないための適正な在庫数を表します。

このバランスを保つことは、企業の利益にも大きく影響してきます。

例えば在庫数が少ないと、すぐに欠品になってしまい、お客様のせっかくの購入機会を失うきっかけに。また、欠品が続くと「この店は品揃えが悪い」「いつも品切れが続いている」などと判断され、店の信用を失ってしまう可能性があります。

逆に在庫を抱えすぎると売れ行きの悪い商品は利益につながらなくなることはもちろん、さらに管理や人件費などのコストがかかてしまうという状況に。

こういった問題を避けるためにも、企業が戦略的に適正在庫をきちんと設定し、維持し続けるのはとても大切なことです。適性在庫を維持することとによって在庫管理の効率化も叶い、倉庫に保管スペースが空いたり、キャッシュフローの流れが生まれるなど、売上の最大化にもつながるでしょう。

適正在庫の計算方法

適正在庫の計算方法

それでは実際に適正在庫を設定するには、どのようにすればよいのでしょうか。

計算方法をこちらで紹介していきたいと思います。

安全在庫+サイクル在庫から適正在庫を計算

多くの業界で採用されていて、一般的な基本計算とも言えるのが、「安全在庫」と「サイクル在庫」を足し合わせる方法です。顧客からの需要に合った在庫数を満たすための実務的観点からの計算方法なので、店舗などの現場向きの算出方法と言えるでしょう。

安全在庫とは、季節やトレンドなどで需要の変動があるなか、それに対応できる最低限の在庫数を指します。

なお、以下の計算式で求めることができます。

【安全在庫の計算方法】
安全在庫 = 安全係数 × 使用料の標準偏差 × √(発注リードタイム + 発注間隔)

一つ前の記事でもより詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

●関連記事:「安全在庫とは? 適正在庫との違いから安全在庫を保つメリット、計算方法までを解説

また、サイクル在庫とは仕入先へ発注してから次の発注をするまでの間に消費される在庫量の半分の値のこと。

例えば毎月、月始めの1日に発注を行っている場合、31日間の真ん中に値する15日までまでに消費される量のことを指します。

需要数から適正在庫を計算

商品や製品の必要な数から適正在庫数を求めるスタンダードな方法で、計算式は以下になります。

【需要数から求める計算式】
適正在庫数 = 一定期間の需要数 + 安全在庫数

例えば1週間の平均的な需要数が50個、安全在庫が80個だとしたら、適正在庫数は130個ということになります。

一定期間の需要数は、過去の出荷データに基づいて平均値を定めます。

こちらの方法は在庫切れの心配がないメリットがありますが、売れ行きが悪い日が続くと過剰在庫を抱えてしまう恐れもあります。

在庫回転率から適正在庫を計算

在庫回転率とは、ある一定期間にどのくらいの在庫量が回転したのかを数値化した指標になります。

なお、計算式は以下になります。

【在庫回転率を求める計算式】
在庫回転率 = 年間もしくは月間の売上原価 ÷ 平均在庫金額

例えば年間の売上原価が500万円で、1年間の平均在庫金額が100万円の場合、在庫回転率は5になります。この場合だと、1年に5回在庫が入れ替わったことになります。

回転率の数値が大きいほど、経営の効率が良いことになるので、適正在庫が保たれている状況と言えます。

ただし、この在庫回転率の数値は、業界や扱う商品によって異なってくるので注意を。

交叉比率から適正在庫を計算

交叉比率とは、その在庫がどれだけ儲かっているのかを表す指標となり、主に小売業などで使われることの多い計算方法になります。

【交叉比率を求める計算式】
交叉比率 = 在庫回転率 × 粗利益率

例えば在庫回転率が5で、粗利益が10%の商品の場合、交叉比率は50に。

この交叉比率が高ければ高いほど、利益を出すのには効率がよいということになります。

分かりやすく例を出すと、在庫回転率が3であっても、粗利益が40%の商品であれば交叉比率は120となり、先ほどの例に挙げた商品よりも効率的に利益を上げられる商品ということが言えます。

適正在庫を保つポイント

安全在庫を保つメリット

適正在庫を求めるには、いろんな計算方法があることが分かりました。

しかし、実際には色んな要因が重なり、思うように適正在庫を維持するのは難しいもの。

どんな工夫をすれば、適正在庫を保ちやすくなるのでしょうか。

3つのポイントについて、それぞれ説明をしていきたいと思います。

適正在庫の考えを社内で統一

適正在庫を維持の失敗に挙げられるのが、社内で部門ごとの認識が違っていたというケース。コストが関わってくるため、各部門によって主張が異なる場合も多々あります。

仕入れ部門は「運送コストを削減し、保管スペースを確保するためにも在庫はあまり抱えたくない」と考える一方で、販売部門は「いつでも欠品が出ることなく顧客のニーズに応えられるよう、多めの在庫を確保しておきたい」と考えることも。

こういった認識の違いをそのままにせず、社内全体で適正在庫に対する意識や考えをと統一していく必要があります。

共通認識をもつことで適正在庫を保ち、会社の利益にもつながりやすくなります。

正しい需要を予測する

適正在庫を保つには、需要の予測を立てることも適切な量を発注するための重要な手段です。

飲食店やアパレル店の場合、シーズンや行事などによって来客数や売れ行きの増加が想像しやすいため、予測が立てやすい業種と言えるでしょう。

それ以外の業界であっても、過去のデータや市場の動向をリサーチしたり、クライアントに情報を聞いたりとさまざまな工夫で需要予測を行うとよいでしょう。

在庫補充方法を見直す

在庫補充をする際の発注方法の見直しも、時には有効です。

発注方式には大きく分けて2通りがあり、定期発注方式と定量発注方式があります。

定期発注とは、「毎月1日」「毎週月曜日」と決まったサイクルで発注するような、字のごとく定期的に発注する方法です。その度に発注の量を決めないといけないので手間はかかりますが、需要の変動に合わせて細かく指定できるメリットがあります。

また定量発注方法とは、あらかじめ決めていた在庫数を下回ったタイミングで、一定の数量を発注する方法です。発注の量が決まっているため、手間がかからず需要の安定している商品や製品に適しています。

これらの発送方法をうまく使い分けながら、在庫の補填方法を改善をしましょう。

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