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商流と物流の違いは?商物分離で売上アップを目指そう! | 関根エンタープライズグループ

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2023.03.15

商流と物流の違いは?商物分離で売上アップを目指そう!

流通は「物流」と「商流」によって支えられていますが、いまいち両者の違いについて理解できていないという方は少なくありません。

そこで本記事では、物流と商流の違いについてわかりやすく解説した上で、両者が分離されている理由や、売上アップを目指すヒントについてもご紹介していきます。

「そもそも物流と商流の違いがわからない」
「物流コストは適正なはずなのに、なぜか売上がアップしない」
「物流DXやロジスティクスの最適化のために、商物分離を進めていきたい」

とお悩みの方は、ぜひ最後までご覧ください。

物流と商流の違いとは?流通の基本知識

物流と商流の違いを知るには、そもそも物流と商流とはどのようなものかを知る必要があります。

それでは詳しく見ていきましょう。

物流と商流は流通の2大機能

物流と商流は、流通という大きなくくりの中にある2大機能です。

まず、流通とは商品が生産者から消費者へ届くまでの一連の活動のことで、業務内容は多岐に渡ります。例えば野菜の場合は、生産者から産地仲卸人や農協へ渡ったあと、卸売市場に集まり、スーパー・小売店・加工業者・外食事業者に販売され、ようやく消費者の元に届きます。

このような流通が成立するためには、商品の所有者が変わる度に、商品の移動とお金のやりとりが必要です。その機能を担っているのが、商品を移動させる機能である「物流(物的流通)」と、売買契約を結ぶ機能である「商流(商的流通)」なのです。

物流の役割

物流の役割は商品の地理的な移動です。

しかし、ただA地点からB地点へ運ぶだけでなく、商品の品質を維持しながら、また、需要と供給のバランスを見ながら移動させなければなりません。つまり、物流は商品の生産と消費の間にある時間的・空間的な隔たりを解消することが役割となります。

物流品質については「物流品質の基礎知識!品質向上への取り組みや管理方法について解説」で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。

商流の役割

皆さんが日々使用しているスマートフォンは、金や銅、レアメタル等の様々な材料からできていますが、材料の時点での所有者は資源採掘を行う企業です。ここから、卸売業者→電子部品メーカー→卸売業者→スマートフォンメーカー→卸売業者……と、生産者から消費者へ渡るまでの間に、様々な売買契約が発生します。

このような売買契約の流れが商流であり、所有権の移転や金銭の受け渡し、商品に付随する情報管理などが、商流の役割となります。

物流と商流の違いは「移動する対象」

物流と商流の違いは「移動する対象」

次に、物流と商流の違いについて詳しく見ていきましょう。

物流と商流は、どちらも流通に欠かせない機能ではありますが、流通させる対象に明確な違いがあります。

違い①:物流の移動対象は商品そのもの

物流で移動させる対象は商品そのものです。

商品の品質を維持しながら、生産と消費の間にある時間的・空間的な隔たりを埋めるために、物流には輸送・保管・荷役・包装・流通加工・情報の6つの機能が備わっています。

【物流の6つの機能】

  • 輸送:商品をトラックなどで運ぶ機能
  • 保管:商品を物流倉庫で保管する機能
  • 荷役:積み込みや荷下ろしなど商品を扱う機能
  • 包装:商品を衝撃や汚れから守る機能
  • 流通加工:調理や包装など商品を加工する機能
  • 情報:どの工程を通過したかなど商品の情報を管理する機能

なお、物流の流れについては「物流の流れや業務フローはどうなっている?知っておきたい仕組みや機能」をご覧ください。

違い②:商流の移動対象は所有権

商流で移動させる対象は所有権です。厳密には、「権利が移転する」と表現されます。

所有権は、商品と一緒に移転するケースもあれば、別々に移転するケースもあります。

まず、所有権が商品と一緒に移転するのは、商品と代金をその場で引き換える時です。自動販売機で現金を入れて飲み物を買ったり、現金で商品を購入したりといったケースが該当します。

一方で、所有権が商品と別々に移転するのは、後払いやローンで商品を購入した時です。

卸売業者が商品を仕入れる方法には、商品を仕入れ先から買い取る買取仕入れと、小売業者が販売した分だけを買い取る消化仕入れ、卸売業者が小売業者に販売を委託する委託仕入れがあります。

このうち買取仕入れは、仕入れ先→卸売業者→小売店と商品が移動するのと同時に代金の支払いが行われるため、商品の移動と共に所有権も移転します。

対して消化仕入れの場合、商品が卸売業者と小売業者に移動しても所有権は移転しません。なぜなら、代金の支払いが発生しないからです。そのため、小売業者が消費者へ販売したと同時に所有権が卸売業者と小売業者を介して消費者に渡ります。

また、委任仕入れは卸売業者が小売業者に商品を置かせてもらうという仕入れ方法になりますので、所有権は仕入れ先から購入した卸売業者に移転します。そのため、小売店で販売されなかった商品は卸売業者が引き取ることとなります。

加えてローンで商品を購入した際も、所有権は完済するまで販売元にあるため、所有者と所有権は一致しません。例えば、クレジットカードや決済代行サービスなどで商品を購入した場合も、完済するまで所有権は信販会社が持つことになります。

商流は目に見えない権利を扱っていたり、同じ商品でも購入者や取引先によって様々な契約運用・契約タイミング・購入方法があったりと、大変複雑な仕組みをしています。

「違いがわかりにくいのになぜ分離?」物流と商流が分離される理由

「違いがわかりにくいのになぜ分離?」商流と物流が分離される理由

「物流と商流の違いは何?」と疑問を持たれている方がいる中、なぜ物流と商流をあえて分離させているのでしょうか。

もともと流通業界では、物流と商流は一緒に管理されるものでした。しかし、商品の購買方法が多様化していく中で、物流と商流を分けた方が効率的だという考えが広まり、「商物分離(商流と物流を分離すること)」が進められるようになったのです。

そこで、商物分離が進められるようになった具体的な理由を3つにまとめてご紹介します。

理由①:かかるコストを分けるため

物流と商流が分離される理由の1つ目が「かかるコストを分けるため」です。

物流と商流の各コストについて、詳しくご紹介します。

物流コストについて

まず、物流コストについて見ていきましょう。

北海道で卸売をしている企業が、取引先に商品を送ることになりました。取引先A社は海外の企業、B社は沖縄県の企業、C社は北海道の企業です。この場合、物流コストが圧倒的にかかるのが海外にあるA社です。また日本国内でも、同じ北海道内にあるC社より、遠く離れた沖縄県にあるB社に送る方が、物流コストが高くなると予想ができます。

さらに、送る商品が常温保管が可能なものと、冷凍保存が必要なものであれば、冷凍保存が必要な商品の方がコストが高くなります。

このように、物流コストは時間的・空間的な隔たりが多いほど高くなり、また、高度な保管や流通加工が必要になるほど高くなります。

商流コストについて

次に、商流コストについて見ていきましょう。

とあるメーカーが、A・B・Cの3社と商品の取引を進めることになりました。A社は担当者の一存で契約が進むのに対して、B社は複数の部署で承認が得られたのち契約が進みます。また、C社は親会社や代理店からの承認が得られたのち契約が進んでいく企業です。

A社は少ない工数と対応時間で取引が進んで行くのに対して、B社とは各部署から発生する問い合わせに都度対応しなければならず、C社とは親会社や代理店にも説明や打ち合わせをする必要があります。

つまり、同じ商品を売るにしても、取引先の運用方法によって発生するコスト(人件費・交通費・交際費など)に差が生じてしまうのです。

例えば、商品の価格と物流コストだけを見て見積もりを提出したものの、蓋をあけてみると多大な労力が発生して割に合わないといった経験がある方も少なくないでしょう。

このような事態を避けるためにも、物流で発生するコストと、商流で発生するコストを分離する必要があるのです。

理由②:物流DXの推進を目指すため

物流と商流が分離される理由の2つ目が「物流DXの推進を目指すため」です。

現在の物流業界は、効率的なロジスティクス(物流管理)を実現するべく、物流DXの推進がトレンドとなっています。

物流DXとは、物流業務をデジタル化して競争優位性を確立するための取り組みで、その一つの手段として、物流管理システムがあります。

物流管理システムとは物流の各機能に付随する情報を一元管理するシステムで、倉庫管理システム(WMS)と配送管理システム(TMS)の2種類に大きく分けられます。

これらの物流管理システムは、流通全体の管理ではなく、あくまで物流業務に特化しているため、商流については販売管理システムや営業支援システム(SFA)など、別のシステムで管理が必要となります。

つまり、物流管理システムは、物流と商流を分けて管理していることが前提として活用できるツールなのです。

物流DXを推進していくためには、商物分離は欠かせない取り組みだと言えるでしょう。

理由③:物流アウトソーシングを活用するため

物流と商流が分離される理由の3つ目が「物流アウトソーシングを活用するため」です。

物流業務の一部または全部を委託するビジネスモデルを物流アウトソーシングといい、物流アウトソーシングを受託する事業者や、それらの仕組みを3PL(サードパーティー・ロジスティクス)といいます。

近年では、人材や在庫などの資産を保有しない「持たない経営」の定着や、IT技術の発展に伴って、自社で物流機能を保有せずに物流アウトソーシングを活用する卸売・小売業が増えています。

そして、この物流アウトソーシングは、物流と商流が分離してはじめて成立する仕組みとなっています。

と言うのも、もし物流と商流が分離していなければ、顧客の個人情報や決済に必要な機密情報などを外部の業者へ渡す必要があるからです。

右肩上がりで拡大し続けるEC(電子商取引)市場や、ドライバーの時間外労働の上限規制適用などによって、物流業界はますます人手不足が深刻化していくと予想されています。物流アウトソーシングは、欲しい時に欲しいサービスだけを補充することができるメリットの多いビジネスモデルとなっていますので、いざという時に備えて商物分離を進めていくと良いでしょう。

物流と商流の違いを理解して売上アップに繋げよう!

今回は、物流と商流の違いについて解説しました。

物流と商流の主な違いは「移動する対象」というシンプルなものですが、両者の間には業務改善や売上アップのヒントがたくさん潜んでいます。

これまで、

  • 物流と商流でコストを分けていなかった
  • 情報管理が複雑になりそうでシステムの導入に踏み切れなかった
  • 情報漏洩が怖くて物流アウトソーシングを活用できなかった

といった方は、ぜひ商物分離を進めて売上アップを目指していきたいところです。

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