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物流の機能とは?各機能の役割と効率化に向けた取り組みについて | 関根エンタープライズグループ

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2023.03.22

物流の機能とは?各機能の役割と効率化に向けた取り組みについて

物流とは、商品を供給者から消費者へと送り届ける一連の流れのことです。そして、物流には輸送機能や保管機能といった、さまざまな機能が存在します。

そこで今回は、物流が持つ機能とそれぞれの役割について、わかりやすくご紹介していきます。また物流機能を効率化するための方法や、5大機能・6大機能・8大機能の違いについても触れていますので、物流機能を深く理解されたいという方も、ぜひ最後までご覧ください。

物流倉庫のアウトソースは関根エンタープライズへ

物流の機能と役割について

まずはじめに、物流の機能と役割について見ていきましょう。

物流の機能には、商品を運ぶ輸送機能、商品を保管する保管機能、商品を扱う荷役(にやく/にえき)機能、商品を守る包装機能、商品を加工する流通加工機能があり、これら5つの機能を総称して「物流5大機能」と呼んでいます。

また、近年のめまぐるしい物流サービスの変化に対応するため、物流現場ではロボットや物流管理システムといったIT技術の活用が推進されています。そのため、「物流5大機能」に商品を管理する情報機能を追加して「物流6大機能」と呼ぶこともあります。

①輸送:商品を運ぶ機能
②保管:商品を保管する機能
③荷役:商品を扱う機能
④包装:商品を守る機能
⑤流通加工:商品を加工する機能
⑥情報:商品を管理する機能

それでは、各機能の概要と役割についてご紹介していきます。

①輸送:商品を運ぶ物流機能

物流機能の1つ目が、商品を運ぶ機能「輸送」です。輸送機能とは、商品をA地点からB地点に移動させることで、中長距離の移動を伴いながら大量の商品を移動させる輸送を一次輸送、近距離の移動を伴いながら個々の荷物を個人宅や会社などに移動させる輸送を二次輸送といいます。

一次輸送は、陸・空・海を介した移動となるため、自動車・鉄道・船・飛行機の4つの輸送方法が用いられます。特に、トラック等の自動車を用いた輸送は運送と呼ばれています。

対して二次輸送は、いわゆる配送のことで、特定のエリア内を細やかにまわっていくため、小回りの効く自動車や自転車が用いられます。

②保管:商品を保管する物流機能

物流機能の2つ目が、商品を保管する機能「保管」です。

保管機能は主に物流倉庫と物流センターが担っており、商品の品質維持や、適切なタイミングでの出荷が求められます。

まず、物流倉庫とは商品や荷物を保管する場所です。商品の特徴に併せて、普通倉庫・冷蔵倉庫・水面倉庫のいずれかの倉庫で保管されます。

  • 普通倉庫:農業・鉱業・製造物・財産などを保管する倉庫
  • 冷蔵倉庫:食肉・水産物・冷凍食品などを10℃以下で保管する倉庫
  • 水面倉庫:主に原木等の第5類物品を海や川の上で保管する倉庫

次に、物流センターとは商品の入荷から出荷までに必要な業務を担う場所です。物流倉庫はあくまで保管がメイン機能であるのに対して、物流センターは保管以外の機能も持ち合わせています。

また、物流センターはその工程に応じて、在庫型センター(DC/Distribution Center)・通過型センター(TC/Transfer Center)・流通加工型センター(PC/Process Center)が存在します。

  • 在庫型センター(DC):在庫の保管・仕分け・出荷をするセンター
  • 通過型センター(TC):納品先に届けるための一時保管センター
  • 流通加工型センター(PC):調理や組立等の流通加工を専門とするセンター

③荷役:商品を扱う物流機能

物流機能の3つ目が、商品を扱う機能「荷役(にやく/にえき)」です。棚入れ・仕分け・ピッキング・荷揃え・積み付け・運搬といった、商品に触れるすべての作業を指します。

  • 棚入れ:入荷した商品を棚に格納する作業
  • 仕分け:商品を様々な要素で分類する作業
  • ピッキング:出荷指示に応じて商品を集める作業
  • 荷揃え:出荷指示に応じて指定の場所に商品を揃える作業
  • 積み付け:限られたスペースに効率よく商品を積み込む作業
  • 運搬:商品を運ぶ作業

これらの作業を人の手で行うことを手荷役といい、手荷役で対応できない商品を取り扱う時はクレーン車やフォークリフトなどの機材を用います。

フォークリフトを使った荷役

④包装:商品を守る物流機能

物流機能の4つ目が、商品を守る機能「包装」です。包装とは、商品にラッピングをする作業を指すのではなく、どちらかといえば梱包という言葉の方がイメージしやすいかと思います。

商品を衝撃・汚れ・温度・匂い等から守るために、段ボールや発泡スチロール、発泡プラスチック、緩衝材、木箱などを用いて梱包していくのですが、ただ商品を箱に詰めるだけでなく、保護性や利便性を考慮して、商品に最適な包装仕様が決められます。

このような、包装する素材や形状を決める作業を包装設計(梱包設計)と呼びます。

⑤流通加工:商品を加工する物流機能

物流機能の5つ目が、商品を加工する機能「流通加工」です。

流通加工とは、流通(原料調達〜消費者に渡るまで)の途中で、商品の価値を高めるために行われる加工のことです。商品の購入者が快適に商品を利用できるように、また、生産者や小売業者の負担を減らすために、セット組みや小分け、組立て、タグ付け、ラベル貼り、補修、検針、検品等を実施します。

加えて、商品の個数を数える員数や、届け先が同じ商品を一つにまとめる名寄せ、複数の雑誌等を一つにまとめる丁合、応募者の中から当選者を選び出す抽選も、流通加工で実施される業務となっています。

このように、流通加工の業務内容は多岐にわたる上、作業工程が多いのが特徴です。

⑥情報:商品を管理する物流機能

物流機能の6つ目が、商品を管理する機能「情報」です。

情報とは、いわゆる情報システムを指します。情報システムは、商品に付随する情報を可視化するだけでなく、物流現場のあらゆる管理や調整にも活用されています。ちなみに、「管理」と「調整」の2機能を情報機能から切り離して「物流8大機能」と呼ぶこともあります。

そして、物流の情報システムは、倉庫管理システム(WMS/Warehouse Management System)と輸配送管理システム(TMS/Transport Management System)の大きく2種類に分けられます。

倉庫管理システム(WMS)とは商品の入出庫や管理を支援するシステムで、主に物流倉庫や物流センターで用いられます。

一方で、輸配送管理システム(TMS)とは配車・配送計画や運行の進捗管理を支援するシステムで、主に輸送・配送現場で用いられます。

これらの情報機能は、物流現場に迅速さと正確さをもたらすだけでなく、業務の平準化・コストカット・トラブル防止・事故防止など、多くのメリットをもたらします。

物流の機能を効率化する方法

物流の機能を効率化する方法

次に、物流の機能を効率化する方法についてご紹介します。

それでは見ていきましょう。

物流機能の効率化①:物流DXを推進する

物流DXとは、作業ロボットやドローン、アプリなどのIT技術を物流現場に導入する取り組みを指します。

そこで注目されている最新技術が、RPA(Robotic Process Automation/ロボティック・プロセス・オートメーション)です。

RPAとは、属人的になりがちな業務をルールエンジン等の技術を使って自動化するシステムとなっています。

例えば、紙で届く請求書や注文書をパソコンに打ち込んだり、各システムからExcelなどに打ち直したりといった作業は、ただデータを打ち込んでいる単調な作業に見えて、作業者のスキルによって生産性に大きな差が生じるものです。

また、「自動化できそうでできない」というもどかしさを感じている人も少なくないでしょう。

このような属人的な業務を代行してくれるツールとして、RPAは各業界で導入が進められており、人手不足や業務過多が叫ばれる物流業界でも注目を集めています。

なお、作業ロボットやRPAのようなツールを導入する際は、物流現場の現状を把握し、事業規模に合ったものを選ぶのがポイントです。大きな効果は狙わずに、まずは小さな業務改善からスタートしていく方が良いでしょう。

物流機能の効率化②:物流アウトソーシングを活用する

物流アウトソーシングとは、物流業務の一部または全部を、外部の物流業者に委託することです。

EC市場の拡大やマーケティング戦略の多様化、新型コロナウイルスによる巣ごもり需要の増加等の背景により、ネットショッピングの利用者数は年々増加しつつあります。

それに伴って、

  • 荷受けや梱包などの手作業が増えて人手が足りない
  • 商品の保管場所が足りなくなってきた
  • 物流業務を外部に委託して、営業やマーケティングに集中したい

といった小売業者や、

  • 小口配送が増えて在庫管理や発送業務でミスが頻発している
  • ドライバーの労働時間の上限規制で人手が足りない
  • 従業員が定着しない上、募集をかけても人が集まらない

といった悩みを抱える物流事業者が増えてきています。

物流アウトソーシングは、物流業界内外で生じる、物流に関するリソース不足を解消するために存在する取り組みです。

そのため、物流の各機能に特化した物流アウトソーシング企業もあれば、物流機能をすべて網羅している企業もあります。また、長期的に利用できるサービスもあれば、一時的に利用できるサービスもあります。

そのため、物流アウトソーシングを利用する際は、自社でまかなえない物流機能は何かという点を洗い出して、ニーズにマッチした業者を見つけることが大切です。

物流アウトソーシングについては「物流アウトソーシングとは?メリット・デメリット・業者の選び方を解説」で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。

全国で総合物流サービスを提供する関根エンタープライズグループ

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