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物流倉庫の業務を効率化!棚の選び方と使い分けのポイント | 関根エンタープライズグループ

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2023.05.17

物流倉庫の業務を効率化!棚の選び方と使い分けのポイント

物流倉庫に棚を導入する際、その種類の豊富さに、どの棚を選べば良いか迷う方は少なくありません。

そこで今回は、

  • 物流倉庫で扱う棚の種類が知りたい
  • 新しい物流倉庫に導入する棚の選び方が知りたい
  • 物流倉庫のレイアウト最適化に向けて棚を選び直したい

という方に向けて、物流倉庫で扱う棚の種類と、物流倉庫を効率化する棚選びのポイントついてご紹介していきます。

物流倉庫のアウトソースは関根エンタープライズへ

物流倉庫で使われる棚の種類

物流倉庫で使われる棚には様々な種類がありますが、ここでは物流倉庫でよく使用されている棚をいくつかご紹介していきます。

①:軽量ラック

軽量ラックは支柱と棚板をボルト等の金具で締めるだけというシンプルな構造ですので、組み立てや設置が簡単で、また、設置スペースをあまり取らないのが特徴です。

軽めの商品を保管する目的で設計されているため、棚板が薄く、耐荷重は1段あたり約150kgとなっています。そのためアパレル商品など、軽量でコンパクトな商品の保管に向いているでしょう。

②:中軽量ラック

中軽量ラックは、軽量ラックと同じく支柱と棚板を金具で締めるだけのシンプルな構造ですが、重さに耐えられるように棚板が厚く設計されています。荷重量については、メーカーや商品によって多少の差はあるものの、1段あたり約150〜300kgが主流となっています。

用途としては、小物をまとめて保管するのはもちろん、缶詰や飲料、電気製品なども保管できる汎用性抜群のラックだと言えるでしょう。

③:中量ラック

中量ラックは、1段あたりの荷重量が約300〜500kgと、ある程度の重さがある商品にも耐えられる棚です。具体的には、金属製品や金属部品などの保管棚として使用される傾向があります。

また、基本的な構造は軽量ラック・中軽量ラックと同じですが、重さのある商品を保管するケースを想定して、転倒防止ベースや壁面固定金具などが付属する商品が多くなります。

④:重量ラック(パレットラック)

1段あたりの荷重量が500kg以上ある棚は重量ラックに分類されます。支柱と棚板だけでは商品の重さに耐えられないため、トラスという三角形を組み合わせた構造体や、ビームという梁を組み合わせた構造になっています。

また、重量ラックは商品や荷物をパレットごと保管することが多いため、パレットラックとも呼ばれています。

使用シーンについては、パレット化された大量の商品をまとめて保管する他、重量のある電気製品や大型機器の保管にも活用されています。

⑤:ネスティングラック

ネスティングラックとは、保管とコンテナの機能を持ち合わせた棚のことで、重量ラックのようにパレットごと保管するのに適しています。

ネスティングラックは商品を置く棚が天地の一方にしか無いため、パレットを床置きする時は棚が上にある逆ネステナーを、パレットを床に直置きしたくない時は、棚が下にある正ネステナーを使用します。なお、ネスティングラックは単体でも使用しますが、2〜3段の多段積みで使用されることも多いです。

また、ネスティングラックはパイプ椅子のように積み重ねて収納ができるため、貸倉庫でも重宝します。

ちなみに、ネスティングラックのネスティングとは英語の「nest(巣、群れ、入れ子)」から来ており、メーカーによって様々な呼び方があると覚えておきましょう。

⑥:ドライブインラック

ドライブインラックとは、フォークリフトのまま保管棚の下をくぐって進むことができる棚です。

わざわざ通路用のスペースを確保する必要がないため、物流倉庫で使われる棚の中では最も保管効率が高い棚だと言われています。

なお、先入れ後出し方式の棚となっていますので、輸送前の一時保管場所や、少品種大量生産に向いているでしょう。

⑦:バーラック(カンチラック)

バーラックは1本の支柱と3〜4本程度のバーからなる棚で、真横から見るとアルファベットの「E」のような形をしています。片方だけで支えることからカンチ(片持ち)ラックとも呼ばれています。

バーラックはパレット化できない長尺の商品を保管するのに向いており、例えば木材や鋼材、パイプ、合板、サイディングなどの保管棚として使用されています。

⑧:プッシュバックラック

プッシュバックラックはパレットごと格納していくタイプの棚で、先に入れたパレットを新しいパレットで奥に押し込んでいく構造になっています。手前のパレットを取り出すと、奥に連なっているパレットも一緒に手前に移動してくる仕組みなので、入出庫は同じ面で行います。

このような特徴から、ラックを物流倉庫の壁面にピッタリとくっつけることができますので、規模の小さな物流倉庫でも、作業スペースや動線をしっかり確保することが可能です。

なお、プッシュバックラックは、一番最後に入れた手前のパレットから出していく先入れ後出し仕様となっていますので、輸送前の一時保管や、オーダー数が決まっている商品の保管に適していると言えるでしょう。

物流倉庫を効率化する棚選びのポイント

物流倉庫を効率化する棚選びのポイント

次に、物流倉庫を効率化するための棚選びと、棚を使い分けるポイントについてご紹介していきます。

物流倉庫の効率化については「物流倉庫の作業を効率化! 生産性を上げるための5つの目標」でもご紹介していますので、併せてご覧ください。

棚選びのポイント①:スペースコストが意識できているか

スペースコストとは、一般的に施設の賃料を指す言葉ですが、例えば、使われていない棚があったり、不要な書類が置きっぱなしになっていたりと、有効活用できるはずのスペースが使われていない状態に対しても「スペースコストがムダになっている」と表現することがあります。

このようなムダなスペースコストが削減できれば、保管場所が増えたり、作業スペースを増やせたりと、作業効率の向上に繋がるため、真っ先に取り組みたい課題だと言えるでしょう。

スペースコストをいち早く削減するのにおすすめの方法が、フリーロケーションという商品の保管方法です。ロケーションとは「商品の保管場所」という意味で、フリーロケーションとは、保管場所を適宜移動させていく保管方法のことです。簡単に言えば、商品に決まった置き場所を作らず、空いている棚に保管していくという方法になります。

この際、商品ごとのサイズに合わせた棚を購入してしまうと、その商品より大きめの商品が保管できないケースがあるため、例えば軽量ラックではなく中軽量ラックを選ぶなど、取り扱い商品を幅広くカバーできるラックを選ぶと良いでしょう。

棚選びのポイント②:上層空間を有効活用できるているか

物流倉庫内で見過ごされがちな空きスペースは、上昇空間です。平面でのスペースにはどうしても限界がありますので、上層空間を有効活用して保管効率を向上させていきましょう。

ラックを上に積み重ねていける高層ラックは、物流倉庫の上層空間を有効活用するために生まれた棚で、軽量ラック〜重量ラックまで、幅広く商品展開されています。

高層ラックを選ぶ際は、物流倉庫の天井高や荷重量の他、ピッキング効率も考慮した上で選ぶようにしましょう。

棚選びのポイント③:動線を考慮しているか

物流倉庫内の効率化を図るには、動線や作業スペースも考慮してレイアウトを考える必要があります。なぜなら、たとえ保管効率が良くても、作業効率が悪ければ、物流倉庫全体の効率は向上しないからです。

効率的な物流倉庫のレイアウト設計は、人の動線を一筆書きで表現できるか?という点に着目するのが良いとされており、理想の形としては「I字型」と「U字型」の2種類がよくピックアップされます。

まず、I字型は入荷から出荷までが一直線で進む動線で、保管効率と作業効率が確保できるというメリットがあります。一方、U字型は倉庫内でUターンする動線となっており、作業者同士の連携が取りやすいというメリットがあります。

例えば、I字型動線を採用するのであれば移動回数が少なく空間が有効活用できるドライブインラックやプッシュバックラックが、U字型動線を採用するのであれば入出庫の向きを問わない軽量〜重量ラックやネスティングラック等が向いていると言えるでしょう。

とは言え、物流倉庫の規模や取り扱う商品、商品数、作業者の数、必要な作業によっては、この限りではありません。物流倉庫は、一度配置を決めてしまうと簡単に配置のやり直しができませんので、物流倉庫のレイアウトシミュレーションソフト等を活用して、棚の数や動線の面積を算出するようにしてください。

物流倉庫の棚選びに迷ったら物流アウトソーシングもおすすめ

今回は、物流倉庫の業務を効率化する棚の選び方と、使い分けのポイントについてご紹介しました。

物流倉庫の業務効率化は、棚の選定や動線の設計、ピッキング方式、在庫管理、作業者のスキルなど、一つひとつの積み重ねで実現していきます。つまり、効率化を図るためには、ある程度のコストと期間が発生するというわけです。

近年は、どの業界でもリソースを外部に委託する「持たない経営」が話題ですが、人手不足が深刻化している物流業界でも、物流機能を外部に委託する物流アウトソーシングが注目されています。

そのため、物流倉庫の機能全体を外部に委託してしまうのも、物流業務を効率化する一つの方法だと言えるでしょう。

私たち関根エンタープライズグループは、物流アウトソーシングのプロフェッショナルとして、物流倉庫の全ての機能をご依頼いただける他、物流倉庫内での実作業にも対応しています。物流倉庫に関するお困りごとがありましたらお気軽にご相談ください。

なお、物流アウトソーシングについては「物流アウトソーシングとは?メリット・デメリット・業者の選び方を解説」で詳しくご紹介しています。

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