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検品作業とは?よくある課題内容・対策方法・アウトソーシングの必要性について | 関根エンタープライズグループ

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2024.03.22

検品作業とは?よくある課題内容・対策方法・アウトソーシングの必要性について

製品・商品に問題がないかどうか確認する検品作業は、物流の中でも重要性が高い業務の1つです。適切な方法で実施することで、多くのメリットが得られます。

この記事では、検品作業における基本的な情報をまとめました。検品作業の概要、作業を行うべき理由、発生が懸念される課題点、課題点を克服するための対策などを解説します。アウトソーシングに関する情報も述べていくので、関連する内容について興味のある方はぜひご覧ください。

物流倉庫のアウトソースは関根エンタープライズへ

検品作業とは?概要や種類を解説

検品作業とは、取り扱う商品などに異常がないかチェックする業務のことです。具体的には、「製品・商品の内容、数量、重さ、状態などが適正か」「不良品が含まれていないか」「製品・商品が問題なく作動・機能するか」「異物混入の可能性はないか」などを確認します。

検品作業の手順

実施内容は状況によって異なりますが、倉庫における検品作業は入荷時・出荷時に行われることが多いようです。

【入荷検品】
製品・商品を入庫する際に実施する検品作業のことです。伝票と製品などの比較を行い、異常がないか確認します。

【出荷検品】
出荷前の製品・商品を検品し、注文書などの内容と相違がないか、状態に問題はないかなどをチェックします。

似ている用語との違い

「検品」という用語にはよく似た言葉が存在します。それぞれに異なる意味があるため、間違った使い方をしないように気をつけましょう。ただし、意味の解釈が場合によって変わることもあるため一例としてご参照ください。

検収

製品・商品に問題がないかチェックしたうえで受領することを「検収」と呼びます。検品と比べると、「受領する」という意味に重点が置かれている点が特徴的です。しかし、場合によっては「検収」とほぼ同じ意味として使われることもあります。

検査

「検査」とは、製品・商品の見た目に異常がないか確認することが主な仕事となります。検品のように、個数などは業務の対象外となることが多いです。

ピッキング

出荷しなければならない製品・商品を倉庫などから集めてくる業務を「ピッキング」と呼びます。ピッキングされた製品などを検品し、出荷につなげていくという流れです。出荷前に実施する作業の1つであるという共通点はありますが、業務内容に大きな違いがあります。

仕分け

「仕分け」は検品と違って、一定の基準や区分に分けて製品・商品を分類する業務です。検品やピッキングとともに物流において重要な役割を果たしています。

検品作業を実施すべき理由

検品作業を実施すべき理由

検品作業を行うと、企業側・お客様側ともにいくつかのメリットが感じられます。どうして物流において検品作業を実施しなければならないか、メリットを踏まえたうえで主な理由を3つピックアップしました。

会社の信頼性を高めるため

問題がない状態で製品・商品をお客様に届けられるため、会社そのものの信頼性や好感度のアップが期待できます。結果的に、会社そのもののブランディングに結びつけることも可能です。

お客様の手元に届いてから製品・商品の状態に破損などの異常が見つかると、次回以降の購入は見込めなくなるでしょう。リピーターやファンを増加させたいなら、ていねいな検品による製品クオリティの維持・向上は必須といえます。

良い評判を世間に広げるため

お客様に安心して製品・商品を利用していただくことができ、口コミなどの評価も高まっていくと考えられます。良い評判が広がることで、最終的に売上向上へつながっていくはずです。

たとえば、注文した製品などの個数に間違いがあったり、表面に傷などがついていたりしたら、クレームに直結するでしょう。お客様の不満点を極力減らし、良いイメージを製品・商品や会社に持ってもらうことが業績アップにも反映されるのです。

在庫不足によるトラブルを防ぐため

検品作業を適切な方法で実施すると、「注文を受けた製品が用意できない」といったトラブルを前もって防ぐことが可能です。

もし製品・商品が入荷した際に検品を行わないなら、実際の在庫状況と帳簿上での在庫状況に違いが出てしまうかもしれません。せっかく注文を受けてもスピーディーな出荷が難しくなり、お客様に不快な思いをさせてしまう恐れもあるでしょう。

このようなトラブルが発生すると、対応に時間や手間もかかります。効率よく業務を進めるためにも、検品の実施は必要不可欠です。

検品作業で発生しがちな課題

検品作業で発生しがちな課題

検品作業は物流において欠かせない作業の1つですが、多くの課題点も抱えています。検品作業によるメリットを享受するためにも、このような課題点を把握することが必要です。

ヒューマンエラーが起こる可能性が高い

検品作業は、基本的にスタッフの手によって行われることが多いです。そのため、確認ミスや見逃しが発生する可能性もゼロではありません。

検品作業をはじめとした軽作業業務は未経験者や経験が足りないスタッフが担当することもあるため、問題のある製品・商品がお客様に届いてしまうかもしれません。ミスを完全になくすことは難しいと思われますが、できる限り数を減らす努力が要されます。

多額のコストがかかりやすい

検品作業を実施するには、人件費をはじめとしたコストが必要になります。設備を導入・維持管理するためにももちろん費用がかかるため、自社に必要な人員数や設備内容をよく検討しなければなりません。

品質を高めることも重要ですが、必要以上に費用を投資してしまうと、現状のまま事業を継続させることが今後厳しくなる可能性も考えられます。コストパフォーマンスにも意識を向ける必要があるでしょう。

業務を行うスタッフが足りない

物流業界全体において、働く人員の数が足りていないといわれています。労働環境が厳しい傾向にあることや、取り扱う荷物数の増加がその原因です。

こういった流れは検品作業も例外ではなく、多くの業務を少ない人員でこなさなければならないケースも。場合によってはダブルチェックなどを実施する余裕がなくなり、作業品質が低下してしまうおそれもあるでしょう。

たとえ新規のスタッフを採用したとしても、スムーズな作業が進められるようになるまで一定の時間が必要になるため、迅速な問題解決が難しいという一面もあります。対応するためには、現在の業務内容のあり方を変えることも求められるでしょう。

物流業界の人手不足については、こちらの記事でも詳しく解説しているのでぜひご覧ください。
関連記事:「物流はなぜ人手不足?人が足りない原因と5つの対策方法 | 関根エンタープライズグループ

検品作業の課題にどう対策するか

検品作業の課題にどう対策するか

検品作業を実施するにあたって、主要な課題点への対応は企業として早めに取り組みたいところです。自社に適した内容を考慮し、具体的な対策方法を選択しましょう。

業務効率化システムを整備する

現在は、検品作業をDX化して効率的に業務を進行させる取り組みが広がってきました。手作業や目視をメインにするよりも、スピーディーかつヒューマンエラーの少ない正確な作業が目指せるはずです。

システムの具体的な例としては、「ハンディターミナルを導入し、データをチェックしやすくする」「AIによって自動的にミスを発見する」などのアイデアが例に挙げられるでしょう。

業務を効率化する際に知っておきたい情報は、以下の記事をご参考ください。システムの整備以外についても解説しています。
関連記事:「物流倉庫の作業を効率化! 生産性を上げるための5つの目標 | 関根エンタープライズグループ

業務のアウトソーシングを検討する

検品作業をアウトソーシングすることで、業務のコストパフォーマンスを高めることが期待できます。専門業者に依頼するため費用を支払わなければなりませんが、プロに業務を代行してもらえば作業効率は大きく高まるでしょう。

現在はさまざまな企業が検品作業のアウトソーシングを受注しているため、選択肢の1つに入れることは有効です。

物流全体のアウトソーシングは、こちらの記事で取り上げています。
関連記事:「物流アウトソーシングとは?メリット・デメリット・業者の選び方を解説 | 関根エンタープライズグループ

労働環境を改善する

もし人手不足に頭を悩ませているなら、現在の労働環境に変化を与えて働きやすい職場に整えましょう。

たとえば、「賃金のアップ」「休みを取りやすくすること」「作業場の気温調整」などが主な例です。労働環境を理由に退職する方を減らすことに加えて、新しい人材が採用しやすくなるという見込みもあります。

検品作業のアウトソーシングにおけるメリット・デメリット

検品作業のアウトソーシングにおけるメリット・デメリット

検品作業を専門業者にアウトソーシングする場合、メリットとデメリットがともに存在します。ここで紹介するそれぞれの内容を理解しておくことで、適切な運用ができるようになるはずです。

【メリット】検品作業のアウトソーシング

【主なメリット】

  • ハイクオリティな作業が期待できる
  • 繁忙期にスポット的な使い方も可能
  • スタッフの教育や採用に費用・手間をかける必要がない
  • 自社内での設備投資が不要になる
  • スタッフを別のコア業務に回すことができる

このように、検品作業をアウトソーシングすると多くの利点が感じられます。すでにノウハウを得た人材が業務にあたってくれることが多いため、すぐに問題が解決しやすい点もポイントです。

【デメリット】検品作業のアウトソーシング

【主なデメリット】

  • 自社にあった業者を探す必要がある
  • 外注するための費用を別途支払わなければならない

自社にマッチしない業者を選んでしまうと、思っていたような効果をもたらさない可能性もあります。用意した費用をなるべく無駄にしないためにも、自社のニーズや費用計画を明確化してから具体的な行動に移すといいでしょう。

検品作業のアウトソーシングが適しているケース

検品作業のアウトソーシングが適しているケース

もし今後の対策に迷っている場合は、アウトソーシングが向いている例と自社の特徴を照らしあわせましょう。紹介した内容と合致する部分が多かったら、アウトソーシングの実施を検討することをおすすめします。

慢性的な人手不足に悩んでいる

検品作業に従事するスタッフが足りない状態が長期的に続いているなら、アウトソーシングを依頼しましょう。新しいスタッフを募集してもなかなか応募が集まらない場合など、アウトソーシングで人員を補充したほうが現場の負担を速やかに減少することができます。

物流品質の向上を望んでいる

検品作業においてミスが多かったり、作業時間が長時間化したりしている場合も、アウトソーシングを選ぶといいでしょう。なぜなら、アウトソーシング企業の多くは専門的な知識や設備を備えているからです。

プロフェッショナルなツールやサービスなどを導入していることも多いため、自社のみの業務実施に比べて良い環境下で業務が遂行できると思われます。

他社と差をつけたいと考えている

業界内でより大きな存在感を示したいケースも、アウトソーシングが有利に働きます。というのも、より業績に直結しやすいコア業務に自社社員を配置することが可能になるからです。

そのため、同業他社にはない特徴を伸ばすことができ、結果的に差別化戦略が推進できるでしょう。

全国で総合物流サービスを提供する関根エンタープライズグループ

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